ゆるり3月記-2025のまとめ
「はじめよう鍼灸」令和7年3月のお題は、”腰の疲れ”です。年度末となる3月は、いろいろと忙しい月で、体に疲労が溜まりやすい月ですので、テーマは腰の疲労とし、今回、選んだ経穴(ツボ)は、胃兪・腎兪・大腸兪と腰痛の鍼灸治療でもよく使われる経穴です。
肘痛・上腕痛の経穴(つぼ)として、少陽三焦経の天井・清冷淵・消濼穴の詳細をアップしました。野球、テニス、バレーボールなど腕を振る事の多いスポーツでは、肩の運動器障害と同じように肘周りの障害を起こしやすくなります。
天井・清冷淵・消濼穴は、鍼灸治療だけでなく接骨治療での理学的施術(通電・マッサージ)でもアプローチポイントなります。
足少陽胆経の浮白・頭竅陰・完骨穴は、頭部の経穴(ツボ)となります。頭部は、多くのツボがあるとこで、五官に関わる疾患の治療によく使われますが、完骨については、頭部と頚部をつなぐところにあることから、肩こりや頚部の痛みのアプローチポイントになります。
胆経は、頭部から足先までと長く走る経脈で、体幹バランスの要でもあります。
「はじめよう鍼灸」腰の疲れの解消の選穴について、少しだけですが説明する内容となっています。
脊柱は、頸部から腰部までの骨のつながりですが、側面から見るとS字のようにカーブしています。そのため、不良姿勢や動作などから椎間板にストレスがかかることで、支える筋肉が疲労し支持力の低下となり腰痛の原因となります。
今回のテーマ、「腰の疲労の解消」は、腰痛を起こす前に疲れを感じたら疲労解消に鍼灸施術を!という内容となります。
鍼灸施術だけでなく接骨施術のおいても、脊柱に沿った膀胱経の経穴(ツボ)は、マッサージ(指圧)・筋筋膜リリースなどの手技施術でのアプローチポイントなるところです。また、膀胱経だけでなく今回、取り上げた胆経は頭部ですが、下肢を流れる胆経は、腰痛では重要な経脈・経筋となります。
接骨施術とは接骨院での治療施術で、通電・温熱などの物理療法、手技療法・運動療法などを行い、運動機能の回復と痛みの解消を進めていきます。
今月の「はじめよう鍼灸!腰部の疲れの解消」も無事終了しました。来月は、同じ疲れでも筋肉や関節ではなく自律神経の調整の予定です。