公孫・商丘・三陰交
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経絡

公孫・商丘・三陰交穴

公孫(SP-04)

由来

公孫(こうそん)とは、古代諸侯の孫を「公孫」と呼び、この部位は脾の絡脈の分枝があることから公孫と名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 本経の絡穴
  • 八脈交会穴の1つ
  • 衝脈と交わる
  • 本経の原穴(千金)※霊枢では太白

ツボの位置

足の内側縁で、第1中足骨底の前下方

公孫穴

主治・作用

胃痛、嘔吐、下痢、消化不良、腹鳴、腹脹、痢疾、血便、便秘、多飲
不眠、妄言などの精神疾患
月経不順、崩漏、帯下
顔のむくみ、浮腫、足底の熱感・痛み

  • 理気寛胸
  • 降痰除煩

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-母趾外転筋-短母趾屈筋-長母趾屈筋腱
血管・神経
足背静脈の属枝、内側足底動・静脈の分枝あるいは属枝
伏在神経、内側足底神経の分枝

その他

経脈篇「其の支なる者は入って腸胃を絡う。厥気上逆するときは霍乱す。実するとき腸中切痛し、虚するときは鼓脹す。之を別るる所に取る」
厥気は逆上する気でのぼせる気、霍乱は急性胃腸炎

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商丘(SP-05)

由来

商丘(しょうきゅう)の「商」は二十八宿の1つの心宿で、「丘」は小さな丘のように隆起した内果の下にあるということから名付けられる。
外果の下にあり、からすき星の象徴がある僕参とは相対している。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 本経の経穴
  • 五行では金に属する

ツボの位置

足の内果前下方の陥凹中。舟状骨結節と内果の先端を結ぶ線上の中点

商丘

主治・作用

陰部・大腿内側痛、内果の腫脹、足の無力感、足関節捻挫
咳嗽、腹脹、腹鳴、下痢、便秘、消化不良、胃痛、不妊症、

  • 健脾利湿

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-内側側副靱帯(三角靱帯)
血管・神経
大伏在静脈、前脛骨動・静脈
伏在神経

その他

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三陰交(SP-06)

由来

三陰交(さんいんこう)は、足の三陰経がここで交会することから名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 足の太陰、少陰、厥陰の交会穴

ツボの位置

下腿内側で内果先端と陰陵泉を結ぶ線上で内果先端から上3寸

三陰交

主治・作用

中風、片麻痺、小児麻痺の後遺症、陰部・大腿内側痛、冷え症
喉痺、舌本の強ばり、衄血
咳嗽、虚労、嘔吐、腹脹、胃痛、消化不良、食欲不振
腹鳴、腹痛、下痢、痢疾、浮腫、倦怠感
遺尿、遺精、早漏、陰茎痛
月経不順、月経痛、閉経、赤白帯下、崩漏、不妊

  • 健脾益気
  • 調補肝腎

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-長趾屈筋-後脛骨筋-長母趾屈筋
血管・神経
脛骨動・静脈
伏在神経の内側下腿皮枝、脛骨神経

その他

別名:承命、太陰

掲載記事
日々是はり灸接骨日和ピックアップVol.05-No.02
exit_to_app「足首を動かすふくらはぎの痛み~鍼灸と接骨治療」

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