関元・石門・気海穴

関元（CV-04）

由来

関元（かんげん）の「関」はかなめ、重要という意味、丹田にあって「元気」を蔵するところであることから名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

• 小腸の募穴
• 足三陰、任脈の交会穴

ツボの位置

臍下3寸、臍と恥骨結合上縁中点を結ぶ線上で、下2/5と上3/5の交点

主治・作用

咳嗽、喘息、肺癆、嘔吐、下痢、腹痛、食あたり
頻尿、血尿、遺尿、不眠、多夢
遺精、陽痿（勃起不全）、月経不順、更年期など生殖器系疾患

• 培腎固本
• 回陽救逆（腎陽を補う温法）
• 導赤通淋

局所解剖

筋・筋膜

皮膚－皮下組織－白線－腹横筋膜－腹膜外脂肪－腹膜

血管・神経　浅層

浅腹壁動・静脈の枝

第12肋間神経前皮枝

血管・神経　深層

第12肋間神経前皮枝

その他

別名：次門、下紀、丹田、大中極、小腸募等
丹田は精神を蔵するところで、脳を上丹田、心臓が中丹田、関元は下丹田とある。

掲載記事

exit_to_app 「新年、肝腎要で元気に過ごす」日々是はり灸接骨日和　ニュースレター2023vol.1

石門（CV-05）

由来

石門（せきもん）の「石」は不通を意味し、「門」は経気が開合する場所、蓋の意。便秘、尿閉など不通の症状を主治とすることから名付けられる。また、昔は石門に誤った刺鍼をすると石の門が堅く閉ざされ、子供ができなくなることも由来の1つとなっている。
※由来には、諸説あります。

要穴

• 三焦の募穴

ツボの位置

臍下2寸、臍と恥骨結合上縁中点を結ぶ線上で、上2/5と下3/5の交点

主治・作用

腹脹、嘔吐、下痢、腹痛、食あたり、便秘
頻尿、尿意急迫、小便不利、汎用痛、血尿、遺尿
遺精、陽痿（勃起不全）、月経不順、更年期など生殖器系疾患

• 通利小便
• 通利水道

局所解剖

筋・筋膜

皮膚－皮下組織－白線－腹横筋膜－腹膜外脂肪－腹膜

血管・神経　浅層

浅腹壁静脈の枝

第11肋間神経前皮枝

血管・神経　深層

第11肋間神経前皮枝

その他

別名：利機、精露、丹田、命門、三焦募等
三焦兪と表裏相関する。

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気海（CV-06）

由来

気海（きかい）は関元、石門と並び「臍下、腎間の動気」である元気と関係し、「気」は先天の気、「海」は広く集まるの意で元気の海から名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

• 肓の原

ツボの位置

臍下1.5寸、臍と関元の中点

主治・作用

咳嗽、喘息、息切れ、胃痛、嘔吐、腹脹、便秘、下痢
遺精、陽痿（勃起不全）、月経不順、更年期など生殖器系疾患
疝痛、腰痛、四肢の冷え

• 調補下焦
• 補腎益気
• 振陽固精

局所解剖

筋・筋膜

皮膚－皮下組織－白線－腹横筋膜－腹膜外脂肪－腹膜

血管・神経　浅層

浅腹壁静脈網

第11肋間神経前皮枝

血管・神経　深層

第11肋間神経前皮枝

その他

別名：丹田、下肓等
下焦の原気を満たすところ。
肓の原であることから肓兪、肓門等と関係する

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